bSDDを使ったIDSの効率的な取り込みについて


Management Summary

ユースケースについて概要を学ぶビデオ

https://youtu.be/sH7qGOuOEvY?si=K_kiLS_fWkHkrjSQ

ユースケースの目的

IDSをbSDDのマッピングに従って、効率的にBIMオーサリングツールのBIMオブジェクトに取り込む方法を紹介する。

ユースケースのゴール

IDSの取り込みをBIMオブジェクトに効率よく行い、BIMデータをより充実させるための方法について知ることができる。

ユースケースのスコープ

設計者や施工者の中でも、BIMオーサリングツールを触ることのできる人を対象として、BIMオブジェクトに属性情報を効率的に付与したい場面をスコープとする。
IDSの特徴の一つである、PartOfFacetのような構造的縛りについては触れないものとする。

ユースケースによりもたらされるベネフィット

IDSを用いた一括付与により、発注者の依頼通りのBIMデータを効率よく受注者が作成できる為、BIMモデリングに関する作業が短縮する。また、作業者はIDSについてあまり知らなくても、BIMオブジェクトへの情報付与が可能となり、

正しく入力すれば、正確なBIMデータの作成に寄与する為、チーム内でのレビュー負荷を下げることができる。

ユースケースのターゲットフェーズ

  • 設計、施工業務における積算フェーズ
  • 設計、施工業務における要求通りの属性情報をBIMデータに入れるフェーズ

 



Use Case Description

IDSをBIMオーサリングツールに取り込む方法を以下に説明する。

  1. まず、IDSファイルを準備する。属性情報を含んだものであれば何でもよい。サンプルとしてのIDSは、IFC/IDSタブで確認してください。
  2. ONESTRUCTION株式会社のHPから、”OpenAEC for bSDD”をダウンロードし、インストールする。
    https://onestruction.com/newproducts/
  3. RevitもしくはCivil3Dを起動する。2024年バージョンか2025年バージョンが推奨である。
  4. BIMオーサリングツールを起動すると、新しくタブとして、”OpenAEC for bSDD”が確認出来る。
  5. OpenAEC for bSDDにおいて、”Import IDS”というボタンを押す。
  6. ”Browse for IDS file”より、IDSを読み込む。
  7. すると、bSDD辞書 ”Revit MappingDictionary for IDS”を参照して、IDSのApplicabilityに存在するIFCエンティティと対応するカテゴリがプラグイン画面に表示される。

 

 


Delivery Performance / Output

本来、BIMオーサリングツールでIFCを出力するには、いろいろな設定が必要であり、例えばRevitはその顕著なソフトウェアである。

また、Revitなどの高度なBIMオーサリングツールでも、IFCへの対応が十分でないケースもあり、特にbSDDが関係するIfcClassificationやIfcClassificationReferenceについては十分とは言えない。

そこで、OpenAEC for bSDDを使えば、その部分が解決し、IFCのデリバリーのパフォーマンスが向上する。

  1. まず、IFCを出力する為の基本設定ファイルを作成する。この際、自身が選びたい辞書を選べているか確認したうえで実行する。
    基本設定ファイルは、”Export Settings”を押す。
  2. 次に、自身が意図するプロパティセット及びプロパティをIFCに書き出す為のテキストファイルを準備する。
    しかし、IDSで情報を付与した時点で、Revitファイルが存在するディレクトリに、”bSDD_Plugin_Propertyset.txt”というファイルが自動で生成されており、このファイルを使用する。
  3. あとは、IFC出力に移る。IFC出力画面において、先ほど作成した基本設定ファイルやテキストファイルを読み込む。
    まず、基本設定ファイルは、以下画面の”Modify setup”を選ぶ
  4. 以下画面の左下のアイコン群のうち、右から2番目を選び、基本設定ファイルを選択する。基本設定ファイルの拡張子は、.jsonである。
  5. 読み込みに成功すると、bSDD Plug-in Ifc Settingsという項目がアイコンの上に新たに増えている。
  6. プロパティセットやプロパティを書き出すためのテキストファイルは自動でセットされているので、特に言及しない。
  7. この状態で、IFCを一旦書き出す。
  8. 次に、”Classification”を押す。この機能を用いることで、RevitのIFC出力では正しくカバーされていないIfcClassificationやIfcClassificationReferenceが正しく整理される。
  9. 先ほど出力したIFCを選択し、OKすると、実際に処理が回る。
  10. 処理が回ると、ファイル名に、_classificationと新たについたIFCファイルが生成されているのが確認できる。これによりきっちりIfcClassification系が整理されたIFCを生成し、分類がされた発注者に提出できる。

Life Cycle Stages

ISO 22263

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The documents reflect the current best practice and do not claim to be complete. They should not to be understood in the sense of a generally valid recommendation or guideline from a legal point of view. The documents are intended to support appointing and appointed parties in the application of the BIM method. The documents must be adapted to the specific project requirements in each case. The examples listed do not claim to be complete. Its information is based on findings from practical experience and is accordingly to be understood as best practice and not universally applicable. Since we are in a phase in which definitions are only emerging, the publisher cannot guarantee the correctness of individual contents.

この文書は、現在のベストプラクティスを反映したものであり、完全なものであると主張するものではない。これらは、法的観点から一般的に有効な勧告又は指針という意味で理解されるべきではない。この文書は、BIM 手法の適用において、発注者及び受注者を支援することを意図している。文書は、それぞれの場合において、特定のプロジェクト要件に適合させなければならない。記載された例は完全であるとは主張しない。その情報は実務経験からの知見に基づいており、それに応じてベストプラクティスとして理解されるべきであり、普遍的に適用できるものではない。現在は定義が確立されつつある段階であるため、出版社は個々の内容の正しさを保証することはできない。

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  • Document Type : Use Case
  • GUID : 625B411D-D670-4C38-8E4A-360762865679
  • Identifier : -
  • Life Cycle Stage : ISO 22263
  • Revision : -
  • Project Status : Approved
  • Maturity level : Example
  • Use Case: Approved
  • Processes: Approved
  • Interaction Plan: Draft
  • Transaction Diagram: Draft
  • ER: Approved
  • Published on: Sep 10, 2024
  • Last change: Sep 10, 2024
  • Publisher: buildingSMART Japan
  • Author: Miyauchi, Yoshiyuki

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